【自作GPT、3日で引退】買い忘れ防止の神ツールのはずが…私が「感覚で買う」ことにした理由

 「今日の夕飯、何にしよう…」

「あ、お弁当のミニトマト、昨日で切らしたんだった…」


毎日の家事、本当にお疲れ様です。

特に、献立を考えて、冷蔵庫の中身を思い出して、足りないものをリストアップして…という買い物前の準備は、地味ながらも頭を使う重労働ですよね。


私も、その一人でした。

お弁当のメニューを考えても、前の日に使った食材と重複していて「まだあるはず」と買い忘れたり、逆に「ないと思って買ったのに、野菜室の奥から出てきた…」なんてこともしばしば。


この厄介な**「食材の重複による買い忘れ・ダブり買い」**を撲滅すべく、私は一念発起しました。


「そうだ、AIに頼ろう!」


そして作り上げたのが、**「お弁当メニューから買い物リストを自動で作成するGPT」**です。


完成した時、私は勝利を確信しました。「これで私の買い物は完璧になる!買い忘れはゼロだ!」と。


…しかし、そんな便利なはずのGPTを、私は今、全く使っていません。

今日は、輝かしい未来をもたらすはずだった自作GPTが、なぜわずか数日で引退に追い込まれたのか。そんな私のちょっと情けない「失敗談」と、そこから見えた「本当の時短」についてお話ししたいと思います。


#### **神ツールが「面倒な作業」に変わった、ある日の気づき**


GPTを使い始めた当初は、それはもう快適でした。考えたメニューを入力するだけで、必要な食材がリストアップされる。買い忘れの心配から解放され、まさに理想の買い物スタイルを手に入れた、はずでした。


しかし、使い始めて数週間が経ったある日、ネットスーパーの画面を眺めながら、ふと気づいてしまったのです。


「あれ…?うちの冷蔵庫、一週間に使う卵の量って、だいたい1パックだな」

「玉ねぎは、毎週2個あればなんとかなるな」


そう。毎日お弁当を作っているうちに、**お弁当作りに必要な各食材の「一週間の最大量」**が、なんとなく感覚で分かってきていたのです。


その瞬間、これまで「便利」だと思っていた作業が、急に色褪せて見えました。


(GPTを立ち上げて、メニューを入力して、リストを生成して、それをネットスーパーのカート画面と見比べて…)


**「…え、これ、もしかして面倒くさくない?」**


いちいちチェックリストを使ってポチポチやるよりも、感覚で分かっている「いつもの最大量」を、えいやっとカートに放り込んでしまった方が、圧倒的に早い。


その事実に気づいてしまったが最後。

私の自作GPTが再び起動されることはなく、静かにその役目を終えたのでした。


#### **「頑張らない」が最強の時短だった。たどり着いた新スタイル**


こうして私は、AIに頼るのをやめました。

そしてたどり着いたのが、**「毎週、感覚で覚えた『最大量』の定番食材を、ネットスーパーでざっくり買う」**という、なんとも原始的なスタイルです。


結果、どうなったか?


**買い物の時間が、劇的に短縮されました。**


悩む時間、チェックする時間がゼロになったからです。

もちろん、週の終わりには少し食材が余ることもあります。でも、それならそれで「お、ピーマンが余ってるな。明日の朝ごはんにピーマンの塩昆布和えでも作るか」と考えるだけ。


厳密なリストに縛られていた時よりも、ずっと心が軽くなった気がします。


#### **結論:私たちが本当に楽にしたい場所は、そこじゃなかった**


この一連の経験を通して、私は自分の「勘違い」に気づきました。

私が本当に楽にしたかったのは、「買い物リストを作る」という作業そのものではなかったのです。


**私たちが本当に求めているのは、たぶん、もっと空気のような存在。**


冷蔵庫が、私たちが意識することなく、勝手に在庫を管理してくれる。

一週間で使った牛乳の量をカウントして、なくなった分だけをネットスーパーのカートに自動で追加してくれる。


そんな、**「起動」すら意識させないAI**こそが、未来の家事の本当の救世主になるのかもしれません。


便利なツールを作れた!と舞い上がっていたけれど、どうやら楽にするポイントはそこじゃなかったみたいです。今回の失敗は、私にとって「未来の家事」のあり方を考える、とても良いきっかけになりました。


もしあなたが今、便利なはずの家事ツールや効率化術に、少しだけ疲れを感じているなら。

一度、そのツールから思い切って離れてみるのも手かもしれません。


頑張ることをやめた先に、意外な「本当の時短」が、あなたを待っているかもしれませんよ。

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